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HYLOGICS

今後は各分室にコンテンツを移して、ここは雑記や暮らしを中心としたライフログ的な何かにしていく予定です。

ネットの世界で喪われていく記憶

「皆いつか死ぬ」「だが今日じゃない」

バトルシップを見たことがない*1kirineです、こんばんは。

はてな村忌憚、完結しましたね。最後はすごい綺麗にまとめたなーと感心しています。

んで、以下の一節が個人的に色々と傷を抉られたのでポエムというか独り言というか、そんな感じの何かを書くことにします。

「ここは失われたインターネットサービスの墓標すらない墓場です」
「失われるのは記憶だけではありません」
「そこでやり取りされたいくつもの記憶」
「コミュニケーションの記憶や思い出」
「そんなものも失われてしまえばにどとかえって来ないんです」

ちょっとおセンチなので閲覧注意かも。

さて、日々いんたーねっつを嗜まれる皆々様にあらせられましては苦い記憶やトラウマの一つや二つもあることでしょうが、私の浅いはてな暦の中で印象深い失われたモノと言えばはてな村のコンビニ店長ことid:nakamurabashiさん=MK2さん*2なのですけれども、まぁちょっと関係ない話を書いてみる。事情が分かる人には分かるし分からない人には分からないだろうけれど、言いたいことだけは理解してもらえるんじゃないかな。

もう10年以上前、まだテキストサイトが流行っていて私も零細コミュニティサイトなぞを管理していた頃のこと、管理人の考え方というか生き方というかそういう感じの何かから綴られる言葉に惹かれて日々通っていたサイトがあったのだけれども、引越しを機に暫くネットに繋がらない期間があってネットから遠ざかる時期がありました。そんなある日ふと思い立ってネット喫茶から久しぶりに繋いでみたら更新が停止していて、というか確か404になっていたと思うのだけど、凄くショックを受けたのを覚えています。でも個人的な交流があるわけでなしメール等でコンタクトすることもなく、その後就職することになり暫くそのことは忘れていたのだけれども数年後にその管理人が既に鬼籍に入っていることを知りました。

なんかもう何も頭に浮かばなかったよね。ただただ体から力が抜けていく感じでした。

個人的にそのサイトが好きだっただけでご本人やその周辺のサイトや管理人に絡んでいたわけでもなく、何も繋がりがないので何も出来ないんだよね。事情を知る前と何も変わらないし、というか鬼籍に入ったことだけ知らされて詳細は何も知らないままだった(それは今もそうか)。置き去りにされたような気がしてそこからまた数年の間はその時期になると毎年悶々としていたのだけど、ある日ふと思い立って色々と検索をしてみたところネット上で言及されている方が何人かいて、そのリンクを辿っていった先で見かけたブログに書いてあった真摯なエントリに心を打たれました。そのブログの管理人も今はもう私たちの前から去ってしまったんだけどね。

長いことネットをしていると実は死別というのはそんなに珍しいことでもないのかな、ネットと言うのは業が深くてリアルでは繋がれないようないろんな人と繋がってしまえるからただでさえ母数が多い分喪失する回数も多くなるのだと思うし、不摂生な人たちも多いのか本人に自覚があってもなくても精神面や健康面に不安を抱えてたりするし、今回このテキストを書く中で色々と過去のテキストサイトを巡ったり他人の日記を見たりしていたのだけれども、その中でもやっぱり何人か鬼籍に入られている人たちがいる。私自身周囲で鬼籍に入られた方も何人かいるのだけど、それらとは別に特に縁も縁なかったはずの人の死が今でも私のトラウマになっていて要するに誰かさんの言葉を借りれば「みんなそうやって、少しずつ、苦い思いを抱えて、まだ生きてる。」わけですよ。

管理人を喪ったサイトやtwitterなんてモノはなんというか空洞化して中心がないブラックホールのようなもの*3が出来上がってしまっていて、残されたコンテンツに引き寄せられた人々がいるのにもう新しい言葉が紡がれることはなくてただ故人に関わった人々が語る言葉だけを落ち穂拾いのように回収することを慰みにしている、でもそれって残された(と勝手に思い込んでる)私たちの自己憐憫でしかなくて故人に近い位置にいた人たちは実はもう言葉を綴りたくないのではないんじゃないかな、とか思う。実際親しくしてたと思われる人たちの日記を見ると何もないように日常運行していてそれは日常に還ったのではなく傷口に触れないようにしてるようにしているだけなんじゃないかと勘繰ってしまうわけなんだけど、だから私のような第三者がこんなテキスト書いてしまうことで土足で踏みにじってるのではないかという懸念はある、でもここに吐露してしまうことにした*4。このテキストは私の吐瀉物なのであった。はっはっは。ごめんなさいやっぱり後で消すかもしれない。

と、ふとそんなことを思いました。年に何度か同じことを考えてる*5気がするよ。

私たちはこれから先きっと何年何十年もネットや現実やそういった類の何かと向かい合って生きていくわけで、その中で色々なものを獲得したり喪失したりを繰り返していくのだけどその痛みをどう飼い慣らして生きていけばいいのだろう、若い頃こそ自分のことを薄情な人間だと思っていたのにここ数年で(フィクションではない)他人との別れが自分たちの生活に落とす影と孤独がリアリティを持つようになってきてしまった。

死別だとかそんな大それた話じゃなくてもそれこそ誰かと出会ったり別れたりなんてのは現代では秒速で発生するイベントになっているのに人間の感情だけがついていけてない、というか時代に取り残された私たちの感傷だけが置き去りにされているのかな、なんてことを思ったりもする。まあ誰に対しても同じだけの重みを感じるわけじゃないんだけどね、いなくなったところで何とも思わない相手もいるしまぁそれはちょっと人としてどうなんだとは思うのだけどまあ仕方がない。

ここまで書いてなんだけどオチが何も思いつかないので、とりあえずMK2さんは戻ってくるべきだよね*6、「コンビニ店長」としてじゃなくても良いから。それとも私が知らないだけでどこかでHN変えてひっそりとテキスト書いてたりするのかな。もしそうなら誰かこっそり教えて欲しいと思う。

おまけ

余談だけどid:orangestarさん似たようなことをとなりの801ちゃんでも書いていた。ニュアンスは違うけど。

まずはその幻想をぶちこわす! (となりの801ちゃん)

私もどこ行ったかわからないお気に入りのネットSSがあって十数年行方不明だったのですが、先ほど思い出して検索したところ数年前に保管庫が出来てたようで無事サルベージできました。感謝。

*1:昨日やってたって?知らなかったよ。。。

*2:モノじゃない

*3:適切な例えが思いつかない

*4:問題があれば指摘してください

*5:そして書いたり消したりしている

*6:本人がこの記事読んだら色々とアレかもしれないけど